「谷戸」とは、丘陵地が侵食されて形成された谷状の地形のことです。その地形を利用した農業が営まれ、付随する貴重な生態系が形成されています。藤沢にある3つの大きな谷戸についてご紹介いたします。
谷戸の入り口に「川名清水谷戸の保全について、お願い」と言う藤沢市公園みどり課の黒ずんだ看板があります。そこにはこう書かれています。
「川名清水谷戸は長い間、地元の方々が農業を営みながら維持管理をしてきた土地です。里地、里山としての自然環境が保たれ、現在では希少となった生物の生態系が営まれている大切な場所です。
藤沢市では、市内で数少ない自然環境が残された場所の一つとして、保全に取組んでいます。この里地、里山の貴重な自然環境を守るためには、周辺地域にお住まいの方々のご理解とご協力を必要としております。また、この川名清水谷戸へ立ち入る方は、貴重な自然環境であることをご理解のうえ、共生や保全に充分なるご配慮とご協力をお願いいたします。 藤沢市公園みどり課」
一歩入ると自然と静寂が待っています。川名清水谷戸は3つの谷戸から成り立っており、「前谷戸」「中谷戸」「奥谷戸」と名前があります。少し不気味な「奥池」も隠れ潜んでいて、奥池のさらに奥が「奥谷戸」になります。一人では勇気のいる「秘境」です。でも、魅力いっぱいです。
次に、谷戸内のスナップ写真をご紹介します。
ハスです 横穴墓地と思われます 優雅な「ツルボ」♪
「ハナワラビ」の仲間 ♪ 得意げなイナゴ君 藤沢が大好きなアカガエルさん
Google Earthの写真です。左上がJR藤沢駅。横に流れる「柏尾川」と縦に流れる「境川」。手前は片瀬山住宅街。緑色の鎌倉市との境界線右には深沢高校の茶色いグラウンド。緑地の左側が「新林公園」、右側が「東レ研究所」さん、その間が川名清水谷戸です。
黄色のマークは入口看板あたり。そこから南に谷戸が広がり、最も奥は「秘境」…
FGSはこの緑地でも活動しています。このコーナーには、四季折々の状況をお伝えできます。今後は、「ニホンアカガエル」の保護と繁殖の取り組み、逗子層群の露出と思われる「地層」、四季に応じた「草花」、「昆虫」、さえずる「小鳥たち」・・・。ご期待ください。
神奈川県の里地里山保全認定地域にしてされています。
石川丸山谷戸は、長い間地元方が農業を営みながら維持管理してきた土地で、里地里山として
自然環境が保たれ、今では希少となった生物の生体系が営まれている大切な場所です。
現在、石川丸山ホタル保存会、援農クラブなど地域の方々が「ホタル保全」活動を実施していま
す。ホタルの自然繁殖を可能にするため、農業用水路の流れを改善し、淡水魚や昆虫、水辺の
植物など多様な生物が生息できる環境を取り戻し、結果としてカワニナやホタルが戻ってくる
ことを目的として活動しています。
私有地が多く一般の方の見学は原則としてご遠慮いただいています。
追って掲載します。しばらくおまちください。